弛緩性便秘!原因と症状は?効果的な解消法は?

最も多いと言われているのが、
弛緩性(しかんせい)便秘です。
特に高齢者や出産後の女性に
多いのが特徴ですが、
最近では若い女性にも多く見られます。
そこで今回は弛緩性便秘の
原因や症状について、
まとめてみたいと思います。
弛緩性便秘の効果的な解消法についても
詳しく調べてみました。
弛緩性便秘の原因と症状は?
弛緩性便秘は便を送り出す力が弱くなり、腸内にそのまま便が残っているという状態です。
腸内に便が長くとどまっているため、
腸内環境が悪化してしまい、
体調不良を引き起こす場合もあります。
更に、腸内に溜まった便は
水分を失って硬くなり、
排便しづらくなってしまいます。
そういったことから考えられる
弛緩性便秘の症状をまとめてみます。
- コロコロした便が出る
- 黒くて固い便が出る
- お腹が張る(腹部膨満感)
- 便意を感じにくくなる
- 残便感がある
- 頭痛、肩こり、倦怠感
- 食欲低下
このような症状が
弛緩性便秘の主な症状であると言えます。
次に弛緩性便秘の原因について
まとめてみます。
- 運動不足や加齢による筋力の低下
- 食物繊維の摂取量が不足している
- 偏った食生活
- 下着の締め付けや冷えによる血行不良
- 下剤を頻繁に使う
弛緩性便秘の解消法は?
弛緩性便秘の原因と症状を理解したところで、次は弛緩性便秘の解消法についてです。
弛緩性便秘の解消には、
- 適度な運動で筋力をつける
- 食物繊維を摂取する
- 食生活の改善
- 下着の締め付けや冷えによる血行不良の改善
- 下剤に頼らない
この5つが大切なポイントになります。
では、1つずつ詳しく見ていきましょう。
■適度な運動で筋力をつける
弛緩性便秘の最大の原因は、
筋力の低下によって
大腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が
活発に行われなくなることです。
そのため「筋力をつける」ことが
とても大切です。
特に腹筋を鍛えましょう。
腹筋が弱いと腸全体を支えられずに、
ズルズルと下に落ちてしまい、
大腸が伸びきった状態になってしまいます。
この状態では大腸の筋肉がゆるんで
便を押し出す力が弱まってしまいます。
激しい運動ではなく
毎日続けられる軽い適度な運動で
筋力の低下を防ぎましょう。
毎日続けることが何より大切です。
理想的なのはウォーキングです。
背筋を伸ばして歩くだけで腹筋が鍛えられ、
体全体の新陳代謝が活発になることで
便秘解消の効果がアップします。

■食物繊維を摂取する
食物繊維を摂取すると結腸が刺激され、
蠕動運動が活発になります。
この蠕動運動が活発になることによって
便がスムーズに送り出されます。
そのため、弛緩性便秘の改善には
食物繊維を積極的に摂ることが大切です。
食物繊維の中でも便の量を増やす効果のある
不溶性食物繊維を意識して摂りましょう。
不溶性食物繊維が多く含まれるものには、
・玄米
・さつまいも
・ごぼう
・豆類
・きのこ類
などがあります。
不溶性食物繊維は水分を含むと数倍に膨れ上がるので
水分も一緒に摂りましょう。
■食生活の改善
弛緩性便秘を解消するには
食生活の改善も必要です。
中でも特に大切なのが「ご飯」です。
実は弛緩性便秘の改善に必要な不溶性食物繊維は、
水分がないと逆効果なのです。
いくら便の量を増やしても、
水分がなければ消化吸収されず
腸を詰まらせてしまいます。
しかし、水分はそのまま摂取しても
多くは胃や小腸で吸収されてしまい
大腸までたどり着けません。
そのため、ご飯を食べることが重要です。
ご飯は水分を含んだまま大腸にたどり着くので、
便秘解消にとても効果的なのです。
不溶性食物繊維と一緒にご飯も食べましょう。

■下着の締め付けや冷えによる血行不良の改善
下着の締め付けや冷えは
内蔵の血行を悪くしてしまいます。
すると、腸の働きも悪くなり、
蠕動運動も弱くなってしまいます。
そのため、締め付けタイプの補正下着は
あまりキツイもの選ばずに
少しゆとりを持ったものを選びましょう。
またお腹が冷えないように
腹巻や毛糸のパンツなども活用しましょう。
■下剤に頼らない
便秘が続くとどうしても下剤に頼りたくなりますが、
下剤を使いすぎることはとても危険です。
下剤は大腸の筋力を使わずに便を排出するため、
ますます筋力の低下に繋がります。
下剤はあくまでも緊急用として考え、
根本的な改善を目指すことが大切です。
弛緩性便秘のまとめ
では、最後に弛緩性便秘について簡単にまとめてみます。
■弛緩性便秘の症状
・コロコロした便が出る
・黒くて固い便が出る
・お腹が張る(腹部膨満感)
・便意を感じにくくなる
・残便感がある
・頭痛、肩こり、倦怠感
・食欲低下
■弛緩性便秘の原因
・運動不足や加齢による筋力の低下
・食物繊維の摂取量が不足している
・偏った食生活
・下着の締め付けや冷えによる血行不良
・下剤を頻繁に使う
■弛緩性便秘の解消法
・適度な運動で筋力をつける
・食物繊維を摂取する
・食生活の改善
・下着の締め付けや冷えによる血行不良の改善
・下剤に頼らない
弛緩性便秘について理解出来たでしょうか?
便秘は長く抱えていても
良いことは何一つありません。
しっかりと対策をとって、
辛い便秘の症状を解消しましょう。
ただ、それぞれの便秘の原因を把握して
対策をしっかり行っていても、
腸内環境が悪ければ意味がありません。
腸内環境あってこその対策ですので、
まずは腸内環境をしっかりと整えましょう。
腸内環境を整えるにはオリゴ糖が効果的です。
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