偏頭痛の症状と原因は?ロキソニンは効かないの?

習慣的に悩まされているという人も
少なくありません。
現在、15歳以上の日本人のおよそ8%以上が
偏頭痛に悩まされていると言われています。
そこで今回は偏頭痛の症状や原因について
詳しく調べてみたいと思います。
偏頭痛には効かないのでは?
と言われている「ロキソニン」の情報も
合わせて書いていきたいと思います。
偏頭痛の種類とその症状は?
まず、偏頭痛の種類と、その症状についてです。
偏頭痛は、頭の片側(時に両側)が、
ズキンズキンと脈打つような痛みに襲われます。
そして、吐き気を伴うこともあると言われています。
このような痛みが月に1~2回、
多い人では週に1~2回起こり、
数時間から3日間ほど続くそうです。
痛みが一度治まると、次の痛みまでは
全く症状が見られなくなります。
そんな偏頭痛ですが、
種類によって分類することが出来ます。
大きく分けると、『前兆のない偏頭痛』と
『前兆を伴う偏頭痛』の2つに分類されますが、
それ以外にも幾つか種類があるんです。
では、偏頭痛の種類と症状について、
みていきましょう。
現在、国際頭痛学会(IHS)では、
偏頭痛は6種類に分類出来るとされています。
■普通型偏頭痛(前兆のない偏頭痛)
頭痛が発生してから長く続き、
1日中続くこともあります。
心臓の拍動と同期する頭痛で、
多くは緊張型頭痛を合併すると言われています。
痛みは頭の片側のことが多く、
身体を動かすと痛みが増し、
光や音に過敏になるそうです。
吐き気を伴う場合もあります。
中年女性に多く、
特徴的な前触れは見られません。
■前兆を伴う偏頭痛
痛みが起こる前兆として、
視界がチカチカしたり、ジグザグに光る線が見える、
『閃輝暗点(せんきあんてん)』
と言う症状が起こります。
また、視界が狭くなって見えにくくなる
といった症状も起こります。
これらの症状に引き続き頭痛が起こることを、
前兆を伴う偏頭痛としています。
前兆のみで頭痛が伴わないものも、
この種類に分類されます。
更には、前兆と伴に運動麻痺が見られる、
片麻痺性偏頭痛もあります。
近親者に同じような症状があれば『家族性』、
症状がなければ『孤発性』とされています。
その他、前兆と伴に、言語障害・めまい・耳鳴り
などの症状が起きる偏頭痛があります。
この偏頭痛は、
脳底型偏頭痛と言われています。

■小児周期性症候群
子供でも大人と同じように、
前兆のない偏頭痛や、前兆の伴う偏頭痛が見られますが、
場合によっては、頭痛を伴わずに
身体の変調が現れることがあります。
それらをまとめて
小児周期性症候群と呼んでいます。
時々激しい悪心や嘔吐が起こる周期性嘔吐症や、
吐き気を伴う腹痛が起こる腹部偏頭痛、
小児良性発作性めまいなどがこれに当てはまります。
偏頭痛を伴ったり、
成長につれて偏頭痛に進展することが多いため、
偏頭痛の種類として分類されています。
■網膜偏頭痛
頭痛と伴に突然視界が狭くなったり、
片方の目が見えなくなることを、
網膜偏頭痛と言います。
まれに頭痛が起こらずに、
網膜偏頭痛の症状だけが出る場合もあるそうです。
■偏頭痛の合併症
偏頭痛や前兆が長く続いたり、頻繁に起きたり、
発作や脳障害を伴うものを、
偏頭痛の合併症と言います。
偏頭痛が慢性化してしまった慢性偏頭痛や、
前兆のない偏頭痛を持つ方に、
重度の頭痛が72時間を超えて続く、
偏頭痛発作重積などがあります。
また、全脳梗塞の0.5%~1.5%と頻度は少ないけれど、
特に若い女性の脳梗塞の原因として無視出来ない
偏頭痛性脳梗塞というものもあります。
偏頭痛の前兆が長引くけれど脳梗塞は伴わないもの、
偏頭痛により誘発される痙攣も
この偏頭痛の合併症に分類されます。
■偏頭痛の疑い
時々偏頭痛のような症状が出るものの、
はっきりと偏頭痛であると言えない場合を
偏頭痛の疑いとしています。
前兆のある場合、前兆のない場合、
あるいは慢性的に症状の出るものがあります。
以上が偏頭痛の種類です。
一言で偏頭痛といっても、
様々な種類がありますよね。

偏頭痛の原因は?
偏頭痛の原因として一般的とされているのが、血管の収縮や拡張によって
痛みが起こるという血管説です。
その他にも、何らかのきっかけで
頭の血管の周りにある三叉神経が刺激され、
脳血管を拡張する痛み物質が出ることによって
頭痛が引き起こされるという三叉神経説が有力視されています。
そして、その血管の収縮・拡張や三叉神経への刺激の
きっかけとして挙げられているのが以下のようなことです。
- ストレス
- 睡眠不足、睡眠過多
- 特定の化学調味料や食品
- 天候、環境の変化
- 食事を抜くこと
- お酒を飲むこと
- 人混み
- 喫煙あるいは副流煙の吸入
- 月経の周期の変動
偏頭痛を引き起こすきっかけは人それぞれですが、
ストレス、人混み、寝不足、眠りすぎなどが、
やはり代表的な原因とされています。

なるべくストレスを減らし、
規則正しい生活を送ることが大切なようです。
偏頭痛にロキソニンは効かないの?
頭痛薬と言えば、「ロキソニン」を思い浮かべる人が多いと思います。
頭痛・生理痛に速く効く、
と宣伝されていますよね。
ですが、この頭痛薬であるロキソニンは、
偏頭痛には効かないと言われています。
偏頭痛が起きるメカニズムと、
ロキソニンの効果が合っていないため、
偏頭痛の原因を解消することが出来ないそうです。

偏頭痛は先程説明したように、
脳血管の収縮・拡張や、
三叉神経への刺激が原因とされています。
それに対してロキソニンは、
「鎮痛剤であり、血管の拡張を抑える効果はない」
とされています。
偏頭痛を改善するためには、脳内の血管の拡張を抑え、
収縮させて安定させることが大切だと言われていますが、
ロキソニンにはこの効果がありません。
そのため、偏頭痛の改善に
効果的ではないとされています。
一般的な頭痛であれば、
ロキソニンの鎮痛作用によって
痛みを和らげることが出来ますが、
偏頭痛の改善は難しいようですね。